英語はスポーツだ!英語学習・スピーキング・英検1級ブログ

40代メーカー勤務。留学・英会話スクールに通わずに英検1級合格。英語勉強法のノウハウを説明。

書評:英語ができません

書評:英語ができません

 

 

 

日本人はなぜ英語ができないのか、について記載している本で、大変おもしろい内容です。(②を除いて)一読をすすめます。

 

①第一章のディベートの話は大変おもしろく、参考になりました。

英語よりも、日常的な議論度の圧倒的低さ、それがディベートが弱い原因としています。

 

②民間試験の活用

この章はちょっと残念でした。公平性の面から、民間試験導入へ反対論を展開されるのですが、まったく共感も、同意もできないです。

そもそも、現在の大学受験自体、公平ではなくなっています。いわゆる東大などの難関国立や、有名私学に行く子女は、中高一貫の公立や私立に入っており、そこに入るには通常、塾通いして受験対策をしないと、入れない状況です。

現行制度がそもそも公平とは言えないのに、なぜ、英語を少しでも話せる人材を増やそうとする取り組みを、同じ公平性のストーリーに当てはめて、批判してしまうのかが、わかりません。

公平性が問題ならば、民間試験をうけやすくする仕組みや補助の制度をつくればいいはずです。ビデオ通話やネットを通じた試験方法など、いくらでも考えることができます。

大学試験がかわらないと、教育内容、授業内容自体がかわらない教育の在り方自体が残念ですが、それでも民間試験の導入により、Speakingに重きを置いた授業にしていこうという流れができたのは事実であり、それこそが必要な改革だったにもかかわらず、こういった公平性のはなしとかで、いつのまにかつぶされてしまったのが残念です。

 

③で、どうする

真犯人はあなたです。という章ですが、それいってもしょうがないよね、と感じます。